2008年10月5日日曜日

外国から学ぼう「異文化との出会い」 

昔、「ここがヘンだよ日本人」というTV番組がありました。外国人が日本のおかしな所について言いたい放題意見を言うのですが、着眼点や価値観の交錯が面白く、また日本の政治や教育の改善のためのヒントも得られて、いい番組だったと思います。

日本にどっぷりつかっていて、おかしいことに気づかなくなっている我々日本人の目を覚まさせてくれる外国人の視点はどんどん取り入れるべきだと思っています。このブログの本の紹介でも取り上げた、ナタリア・ロシナさんの提言は、目から鱗の連続です。たとえ直接外国の方からお話を聞くチャンスがなくても、書籍やネット上で、素晴らしい考えに出会うことができます。

まだ翻訳されていない洋書からもすぐれた考え方を取り入れることができますし、最先端の研究者であれば世界中の論文にアクセスすることはあたりまえの行動だと思います。

そんな思いで今日は「国際交流でまちづくり」というテーマで行われたNPO法人主催のシンポジウムに参加してきました。

名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授の今津孝次郎先生の「異文化との出会い」という演題の講義は、先生ご自身の体験談に基づく「異文化との出会いによって人生が変わった」お話でした。30年前、日本国籍を持たない在日韓国人の学生さんが、本名で教員採用試験を受けたい、と宣言されたそうです。まだ閉鎖的だった日本社会で、外国人がどのようにどのような思いで暮らしているか本気で知らなければならないと、今津教授は実態調査に乗り出されたそうです。今津先生は、人を温かく包みこむような人間愛に満ちておられ、感受性が高いからこそ出会いを人生の転期にできたのだと思います。

多文化と共生していくのは永遠の理想である。よって簡単には達成できないと覚悟をした上で取り組む必要がある、というお話がありました。相手をよく知り、自己についてもよく知って伝えていかなければ、共生という方向には向かわないというのは結婚においても、会社の合併においても同じことが言えると思います。

コーディネーターの佐藤久美さんは愛知県の英文情報誌「アベニューズ」を発刊されておられ、豊かな知性と温かな感情が伴った女性で、とても魅力的でした。

多国籍化する日本において、まず私たちができることは、外国人の人としての権利を認めることや、外国人に日本を良くするためのアイデアを出してもらうことです。
日本が進化するためには閉じたままではもういられないのです。


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