2010年2月25日木曜日

FOREIGN AFFAIRS REPORT(フォーリン・アフェアーズ リポート)2010 NO.2

                     (ハイチの場所:Wikipediaより)

フォーリン・アフェアーズ・リポート2010年2月10日発売号

“世界の知性がグローバルアジェンダを読み解く”雑誌、『FOREIGN AFFAIRS REPORT

レビュープラス様より献本頂きました。御礼申し上げます。

世界において、政治、経済、外交をめぐる問題は山積しています。

世界中のメディアをチェックすることができない私たちは、その問題のほとんどを知らないか、

日本で伝えられるニュースだけが、世界で起きている出来事、のように錯覚しています。

『フォーリン・アフェアーズ リポート』の目次を見れば、いかに自分が世界を知らないかに気付かされます。
さて、先日のハイチの大地震のニュースを初めて聞いたとき、「ハイチ」ってどこにあるんだろう?

と思われた方も多いでしょう。私もすぐにGoogleで場所を確認しました。

そして、目を覆うような被害状況の映像を目の当たりにし、ハイチの人々を救助するために、

募金をされた方も多いと思います。
Twitter上でもクリック募金の呼び掛けがありましたし、日本からの経済支援もハイチ再生に

大きな役割を果たすはずです。

「はずです」という表現にしたのは、やはり、ハイチは独裁的で、腐敗があった国です。

世界中からの義援金が渡った後、どのように使われるのか、

そして「もとどおり」の国になってしまうことが、果たして国民や世界にとって望ましいことなのかなど、

疑問は残ります。そういった、国家や世界がどうあるべきか、ということは、私達がカフェであれこれ

話していても、どうにもならないことが多く、歯がゆい思いをします。

しかし、世界的な知性派や、重要なポジションについている人々の「提言」を集めて発信し、

同じく世界中の要人がそれに一目おき、参考にすれば、大きな影響力を持ちます。

各国の政府や、外交担当者、グローバルビジネスに関わる人々は、「利益」、「他国との協調」、

「発展への道筋」などを常に模索する中で、最適な決断をとろうとします。

その際の相談役、コンサルタント的存在なのが、『フォーリン・アフェアーズ』

だろうと思います。

一方、私のような、一般的なOLの立場で読むならば、

『フォーリン・アフェアーズ リポート』の読者であろう日本の外交担当者が、

どのような影響を受け、どう行動するか、を想像することができます。

などとカッコいいことを言っていますが、冗談ではなく、時代や国を動かす要人が入手している情報に

同時期に触れておけば、この先、どのような方向へ向かう可能性があるか、ある程度予測出来ます。

上司の情報源を良く知っていれば、「今度このようなプロジェクトが立ち上がりそうだ」と予測出来るのと

同じことです。

グローバルビジネスに関わる方であれば、外交の最先端にある情報を入手することは、

次のステップへの大きな足がかりになるでしょう。

というわけで、先程のハイチの話に戻ります。

本誌では、マーク・シュナイダー氏(米国債開発庁副長官、米平和部隊のディレクターを経て、

現在国際危機グループの上席副会長)が、ハイチについて、次のようなタイトルで提言しています。

“再建を超えた「新しいハイチ」の建設をー再建・復興には数十年の時間を数百億ドルの資金が必要になるー”

そして、“再建だけでは不十分”というだけでなく、「新しいハイチ」はどうあるべきかを具体化させています。

例えば、公教育が存在しないも同然だったことに対し、

“ハイチの子供たちに適切な教育を提供出来る公教育制度を作る必要がある。世界中の専門家がハイチに行って、現地の教育省と協力して制度を作っていかなければならない。”
と、国際協力のもと、いままで整備されていなかった教育インフラ等の公共サービスを

充実させるべきだと意見を述べています。それだけでなく、制度構築過程において、

民間投資を強化するような透明性の確保も必要だと、説いていきます。

政府がインフラごと消失した、まさしくゼロ(どころか、著しいマイナス)からの出発をしなくてはならない

ハイチ。政治とは、まず、何をすべきなのか、というシナリオには、国の基本とは何かを考えさせられました。

“経済投資の基盤を作り、雇用を創出し、公共サービスを再建することを優先すべきだ。”

【フォーリン・アフェアーズ・リポート2月号の目次】

台湾がアメリカを離れて中国の軌道に入るべきこれだけの理由―― 台湾のフィンランド化を受け入れよ
ブルース・ジリー


サイバー攻撃に対する防衛策を――サイバーインフラの多様性を高めてリスク管理を
ウェズリー・K・クラークピーター・L・レビン

CFRインタビュー再建を超えた「新しいハイチ」の建設を――再建・復興には数十年の時間と数百億ドルの資金が必要になる
マーク・シュナイダー

CFRインタビュートタル社ドマルジェリーCEOが語るエネルギーと環境のバランス
クリストフ・ドマルジェリー

CFRブリーフィング中央・南アジアにおける中国の地政学的思惑
エバン・フェイゲンバーム

ブレジンスキーが読み解く三つの地政学アジェンダと今後の大国間関係―― オバマ外交の真価が問われるのはこれからだ
ズビグニュー・ブレジンスキー

CFRミーティングアフガンの現状と未来
リチャード・ホルブルック

このままでは核拡散の大潮流が起きる――危機感をもって核不拡散レジームの再確立を
グレアム・アリソン

シリーズ企画 日本の国益を考えるPart5 国力を支える基盤は何か

国のパワーの源泉は、力強い生産基盤、健全な金融、そしてガバナンスにある
ポール・ケネディ

Classic Selection 2008国家ブランディングとは何か
サイモン・アンホルト

特集  アジアの未来を左右する米中の思惑

Classic Selection 2009金融危機後に出現する世界の姿は ――世界を主導するのはアメリカ、中国、それとも・・
ジョセフ・ナイフィリップ・ゼリコー

Classic Selection 2002ブランド国家の台頭
ピーター・ヴァン・ハム

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