2010年3月10日水曜日

あくまのじてん

「悪魔の辞典」を読んでみたくなりました。

アマゾンの解説によると、

“風刺と機知に富む社会批評で、アメリカ草創期のジャーナリズムで辛辣な筆を揮ったアンブローズ・ビアス(1982‐1913)の箴言警句集であり、芥川龍之介のアフォリズム『侏儒の言葉』にも大きな影響を与えた”本だそうです。

最初にこの本の存在を知ったのは、中日新聞です。愛知淑徳大学の“文章表現を磨く”授業を履修している学生さんらが、ビアス(下の人物写真)に習って「あくまのじてん」(右写真)を編集した、という内容の記事に目がとまりました。


『悪魔の辞典』には、その名からも想像できるように、「辛辣な風刺」や「誰も口に出して言わないけど、本当のこと」が書かれているようです。

例えば、新聞記事にもあるように、学生さんらが編纂した「あくまのじてん」には…

大学の先生…本当にすごい人なのか、すごくない人なのかわからない人々

父親…大切に育てた娘から嫌われてしまうかわいそうな種族

しあわせ…不幸と不幸の間

絶滅危惧(きぐ)種…人間の都合で殺され、人間の都合で生かされる生物

美容室…行くたびに職務質問される場所

新しい恋人…男にとって女は「名前をつけて保存」、女にとって男は「上書き保存」

就職活動…これまでの人生を赤の他人に採点される非情なイベント

なんだか、続きが読みたくなりませんか?

そこで、ガールズトークがもっとも盛り上がる時期の女子学生さんの本音にクローズアップすべく、
怖いもの見たさで「あくまのじてん」を実際に取り寄せてみました! 
                                  
読んでみると、面白い、面白い!例えば、こんな文言に苦笑してしまいました。

前衛的…よくわからないけど、誉めておこう、の意。

掃除…思い出にふけり、小銭を見つけ、部屋はきれいにならない。

サプリメント…食べ物がこんなに捨てられているのに、
         いったい何を補給したいのか。

学生時代ならではの繊細さやういういしさがあって、とてもよかったです。
編纂された学生さんたちは、短い文章で、状況や概念を巧みに表現
する力がついたと思います。

コピーライティングやキャッチフレーズの勉強にも役立つ取り組み
なので、私も、「クリエイティブ・ライティング」をしてみたくなりました。

そして、言葉は人の心を動かす、ということを改めて認識するきっかけになりました。

☆元祖『悪魔の辞典』からビジネスバージョンまで色々!

というわけで、面白くなって探してみたのが、『悪魔の辞典』の数々。

ビアスの『悪魔の辞典』の訳は、数種類あるようです。
いずれにしても、ジャーナリストによる社会風刺の表現は、
社会をよく観察していたからこそ見えた真実ともいえると思います。

例えばこのような感じ。

【礼儀】
文句なく是認される偽善。

【平和】
二つの戦争の合間にあるだましあいの期間

政治に対する皮肉も沢山ふくまれているので、お好みで。あと、女性の描写が辛辣だとか(笑)。


新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)
アンブローズ ビアス
岩波書店
売り上げランキング: 62100
おすすめ度の平均: 4.0
5 変わるもの、変わらぬもの
4 女子が読むとちょっとね...その世代だからこその皮肉
5 〈皮肉〉で読み解く文学
5 皮肉と風刺の精神を忘れた集団の怖さ
4 皮肉屋のジャーナリストらしい語録

そして、こちらはビジネスバージョン。早稲田大学ビジネススクールの教授山田英夫先生が書かれたものです。ビジネス用語を十分理解していないと、皮肉に気づくことができないかも!?

【ビジネススクール】 
・修士号を売るカルチャーセンター。通常、大学の顔をしている。
・理屈っぽい社員を2年間預かってくれる大人の託児所。

【マッキンゼーの7つのS】
7つすべてを暗記している人は、非常に優秀な人か、記憶しなくても良いことを覚えている人。

【パワーポイント】
凝りだすととまらなくなる大人の紙芝居。 

【ニッチ戦略】 
売れそうもないときに、前もってはる予防線。

【CEO】
「社長」や「会長」では偉さが感じられなくなったので、海外から取り寄せた新しい肩書。


ビジネス版 悪魔の辞典 (日経ビジネス人文庫)

たまには頭を柔らかくして、ビジネスを違う方向から見て笑ってみるのもいいかも!

2 件のコメント:

ひろたん さんのコメント...

言い得て妙ですね。
読みたくなりました。

BUSHIDOU さんのコメント...

ひろたんさん、こんばんは!

「毒舌辞典」とも言い変えられそうですよね(笑)。

学生さんのセンス見習いたいですし、
オープンカレッジで
「クリエイティブ・ライティング」
を受講出来たらいいなあ、とも思いました。