2010年10月30日土曜日

対話力がある人になるには【その①】(読書会に参加して)

☆あなたには、生き方についての明確なポリシーがあるか。

私は、ポリシーとは、経験や背負うものがふえてくるごとに、磨かれていくものだと思う。

20代の頃の、「自由にやらせてほしい。」という自分中心の考え方を経て、30代に入ってからは、人を大切に思う意識の枠が広がり、ちゃんとした対話ができる相手との絆も強くなった。周りの人への配慮の範囲が格段に広くなった。

それは、父の死、家族の結婚、甥の誕生を経て、「大切な人達との長期的な関係」に意識が向くようになり、おちついてまわりを見渡すことができるようになったからだと思う。

それまでは、「今を楽しくすごそう」「なんとなく暇をつぶす」「資格試験の勉強に集中したい」というような、平面的な生き方だった。

今後、もっと開かれた、立体的な生き方をしていくのに最も大切にすべきことは、対話(価値観の交換)をすることだろう

一般的に「コミュニケーション」と呼ばれるような情報伝達に留まらない、価値観の交換である。

何が好きで、何を大切に思っていて、何に怒りを感じ、どういう生き方を望むのか。

そういった話をしながら、周りの人々と理解しあえることが、
一番充足感を覚えるだろうし、他者の価値観を知ることで、他者への配慮の深みも増す。

☆サンデル本は、世界中の様々な価値観をあぶり出すリトマス紙

NHKの「ハーバード白熱授業」で馴染みのマイケル・サンデル先生のソクラテスメソッド(対話)式の授業は、様々な立場の人の価値観をたくみに引き出しながら、これからの「政治哲学」にとって欠くことができない要素に気づかせられるようにできている。

サンデル先生もハーバードも、基準はまずアメリカに存在する価値観から出発しているので、日本の道徳観とは異なる面も多い。

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル Michael J. Sandel
早川書房
売り上げランキング: 16
おすすめ度の平均: 4.5
5 難しいですね。
1 ?でした。
5 哲学を身近に引き寄せる本
3 良くも悪くもアメリカン
2 これ、正義?!

私は、サンデル先生の『これからの「正義」の話をしよう』を読んで、勝手に、「サンデル先生のものさし」というものを作ってみた。



サンデル先生が唱える、正義に対する3つのアプローチ(幸福の最大化・美徳の推進・自由の尊重)をトライアングルにしたもので、ある価値判断がどのようなバランスかを測ることができる(もっとも、「美徳」は数値化できないので、感覚的になるが、美徳に対する配慮の度合いを数値で示すことで、ある程計量化出来るであろう。)。

これを、自分の考え方や、会社や国の理念に当てはめてみると、何を大切にして判断しているかがわかる。

そして、三角形のバランスや大きさが似ている人とは協力しやすいし、違う人とは補いあう必要も出てくる。

友人関係や家族なら、なるべく似ているほうが争いは少なくなるが、国際社会ではそうはいってはいられない。

続く。

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