2010年12月30日木曜日

私が今年読んだベスト本10~ジャンル別に1位を集めてみた~

@stiloさんが企画されている、「今年読んだ本から10冊選んでブログで発表しよう!#10book2010」に参加すべく、私の10冊を選んでみました。

私がいいと思う本は、2010年の新刊とは限らず、その時の私の課題にピッタリはまり、価値観を揺るがし、行動を変えた本です。

全体で順位をつけるというよりは、各ジャンルの中で1位のものをピックアップします。

☆哲学書部門1位

ヒルティの『幸福論』 (全3部)

幸福論 (第1部) (岩波文庫)
幸福論 第2部 (岩波文庫 青 638-4)
幸福論 第3部 (岩波文庫 青 638-5)

三大幸福論といえば、アラン、ラッセル、ヒルティによるものですが、その中でも、ヒルティは、一番マイナーかもしれません。私は図書館の書庫から出してきてもらって読みました。ぼろぼろの岩波文庫でした。きっかけは、職場の後輩の勧めです。一般に、哲学とは観念的な理想論で、小難しそうとも捉えられがちですが、実際読んでみれば、難解ではありません。心の琴線に触れる名言の宝庫なのです。また、名言にはひとそれぞれの好みがあると思います。私は、アランとラッセルの幸福論には、現在のところ、なぜか心が動きませんでした。本を開いたときに乾いたスポンジに水が吸収されるような感じがする哲学書が、自分にぴったりの哲学書だと思います。

☆ロジカルシンキング部門1位

『究極の思考術』


究極の思考術―あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点15

ロジカルシンキングの中でも「二項対立」という究極のフレームワークが15も学べる本。
自分の考えや議論を整理をするときに、とても役立ちます。
ロジカルシンキングというと「頭固そう」とか「感情はないの?」とか言う人がいますが、ロジカルシンキングは「究極の思いやりそのもの」です。要するに相手の立場に立って、相手にわかりやすいように話を組み立てることなので、主体は完全に相手です。他方、独りよがりな感情論は、自分主体のわがままとも言えます。以上「論理vs感情論」について、二項対立の考え方でまとめてみました。

※当ブログに書評も書いていますので、ご参考まで。
http://senobidou.blogspot.com/2010/12/blog-post_11.html


☆ライフハック部門1位

「ひとつ上のGTDストレスフリーの整理術 」
ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法

ライフハック研究会&nomicoさんコラボ企画「GTD講座」に参加させていただいて、本格的にGTDをシステム化させた本年。本書を読んだことでシステムの循環に拍車がかかりました。何かを初めるときは、集中して理論&実践方法を学んだほうが行動に移しやすいと思います。GTDを始めたい方は、デビッド・アレン氏の本一気読みすることをお勧めします。デビッド・アレン氏のHPで登録できるメールニュースも是非購読してみてください。私は本書を読んで、仕事におけるひとつひとつの作業の「意味」をしっかり確かめながら進める習慣がつきました。

更に言えば、「意味があまりない」と思うことに対して、バッサリ切り捨てる割り切りのよさも定着してきました。本書を読んで実行すると、クリアになることが増えるので仕事にリズムが芽生えます。

☆英語学習部門1位

「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」

20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ

語学は、本人の弛まぬ努力がないとマスターできません。そして、実際使えなければ、意味がありません(私は全く使いこなせていませんでした)。TOEICのスコアが高くても、英語ができるとは言えないということを、真摯に語り、本物の英語力を身につける方法論を具体的に開示しているのが本書です。書店にあるほとんどの英語学習の本の表紙には、「10日間で身につく」とか「すぐペラペラになる」などという甘い言葉が踊っていますが、そういった本には骨格がありません。それらは軟派本です。しかし、本書は読者にまったく媚びておらず、本当のことが書いてあるので、とても信頼して勉強を勧めることができます。じわじわと本物のやる気が芽生える本です。

※当ブログ書評はこちらhttp://senobidou.blogspot.com/2010/09/20.html

☆プレゼンテーション部門1位
「プレゼンテーションzen」
プレゼンテーションzen

プレゼンは、スライドも話す言葉も、盛り込み過ぎはダメ。いいたいことは1つに、という究極にシンプルなプレゼンの極意を学べた本。確かにあれもこれも盛りこむと焦点がぼけ、なにがいいたいのか分からなくなってしまいます。この本おかげで、気楽にプレゼンすることができるようになりました。プレゼンでついつい欲張りすぎてしまう人にはおすすすめの本です。

☆クリティカルシンキング部門1位
「反社会学講座」
反社会学講座 (ちくま文庫)

なんでも人の言う事を鵜呑みにして行動してしまう人には必読の書です。高校時代からとても優秀だった友人が、「高校時代は、民放のニュース番組のコメントにかなり影響を受けていたけど、大学生になって、自分が愚かだったことがわかった」と話してくれましたが、性格が素直でいい子ほど、二次・三次情報の影響を受け易い気がします。例え本当のことが解らなくても、「本当にそうなの?」という気構えと「他にも色々な可能性がある」と一旦考える方が、自分が納得のいく行動が取れると思います。脳は洗脳されるためにあるのではなく、自分自身で考えるためにあるということを面白おかしく教えてくれる本です。
※当ブログ書評はこちら。http://senobidou.blogspot.com/2010/02/blog-post_25.html

☆雑誌部門1位


「クーリエ・ジャポン10月号」
~1日でわかる“カリスマたちの新理論”知性を鍛える「白熱講義」~
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 10月号 [雑誌]

この号1冊で、世界の最強講師陣に学ぶ「世界一の集中授業」になっています。例えば、モチベーション3.0(労働心理学)、SNSと脳内物質オキシトシンの関係(神経経済学)、「銃・病原菌・鉄」(歴史実験学)、ゲーム理論等々、世界で最も注目されている各分野の新理論のダイジェストを読むことができます。すべて完全に理解できなくても、誰がどのような新理論を唱えていて、なぜ世界が注目しているかさえわかれば、自分の仕事に直結するような何らかのインスピレーションを得ることができるでしょう。巻末には「現代を知るための新・「世界の名著」」というベストブック100を紹介する付録が付いています。紹介されている各本の解説を読むと、非常に厳選されていることが伝わってきます。この付録自体も永久保存版です。

☆洋書部門1位


「Art of Non-Confortmity」
The Art of Non-Conformity: Set Your Own Rules, Live the Life You Want, and Change the World

@mehoriさんのブログ「Lifehacking.jp」で紹介されていた本です。ピンときて、すぐ購入しました。
「自分らしい人生を生きること」の大切さに改めて気付かされた一冊でした。人生の大局観だけでなく、「モチベーションを保つには、日常的にどこかからインスピレーションを得ている必要がある」といった、魅力的な人生を送るための具体的なヒントも得ることができます。周りが望むような自分を演じて生きている人には是非読んで欲しい本です。周りの人は自分の人生の責任を取ってくれません。本書を読めば自分の原点を発見でき、自分の道を堂々と進んでいく力が湧いてきます。英語も平易ですので、高校英語で十分読解可能だと思います。洋書に初めてチャレンジしたい人にもおすすめ。

※Lifehacking.jpの紹介記事はこちら http://lifehacking.jp/2010/10/art-of-nonconformity/


☆心理学部門1位
「ライフハック心理学」

ライフハック心理学 ―心の力で快適に仕事を効率化する方法

心理学というと、「心の癖を発見して修正し、現実をよりよくする学問」というイメージがあります。今回、名古屋ライフハック研究会の方のオススメで、佐々木正悟さんの「ライフハック心理学」を読んだのですが、一読して率直に思ったのが「読みやすいのに意味が深い」本ということです。一番印象的だったのは、“心には、何らかの形で「じっくりと納得が行くまで検討する」時間を与える必要があるのだ”という所です。なんだかほっとしました。即決即断が求められる世の中、納得行くまで考えることは心にとって大切なことだと勇気づけられました。自分の人生においては、決断の速さよりも納得感を大切にしたいと思うことができました

☆ガイドブック部門1位
「地球の歩き方」

D13 地球の歩き方 ソウル 2011

真摯に作られている究極の旅行ガイド本と言えば、「地球の歩き方」です。私は、いい仕事をしている本が大好きです。旅行ガイド本を選ぶなら、他のガイド本の写真の多さや派手さに騙されず、「地球の歩き方」を選ぶのが絶対にオススメ。地図の信頼度が最も高く(細かい路地と店の位置まで調べつくされています)、お店や観光スポットの営業時間や定休日も、出来る限り最新の情報を載せています。マニアックだけど現地ですごく役立つ情報も掲載されています。私は、現地を歩くときは、必要な部分のみ切り離してカスタマイズし、手に持ってガンガン街を歩きます。いい本を作っている会社は心から応援したいです。これからも、バックパッカーの方々のために、伝統を継承し続けて欲しいです。


改めて感じるのは、人から勧められた本は良書が多いということ。また、自分で本を買うときは、「自分の感性に合う」、「その時の課題にぴったり」というものを選ぶと、最もいい出会いになるということです。勘が働いてくると、本屋さんでぱっと開いたページの言葉並びだけで自分に合う本がわかるようになるので、本選びの楽しみが増します。

今年は、色々なことを整理できた年だったので、来年は『創造』(あたらしい何かをつくること)テーマとして本選びをしたいと思っています。

4 件のコメント:

虹の父 さんのコメント...

しんりんさんと一冊重複ですね。
私も書きました。9冊という変なタイトルですが、11冊10項目です。
http://goo.gl/XWU5p

BUSHIDOU さんのコメント...

虹の父さん、こんばんは!

この企画、皆さんの関心がよくわかって本当に面白いですね(^o^)

虹の父さんがブログで言われているとおり、「禅」「シンプル」「今ここ」といった洗練された生き方は、これからますます求められてくるように思います。

今年はすごく集中力が高まった一年でした。ライフハック研究会のおかげです。

来年は、何か少しでもお返しが出来るように、もっと新しい情報を増やして、成長したいと思います。

来年もどうぞ宜しくお願い致します!

しんりん さんのコメント...

他の人の10冊を見るのは、面白いですね。
ロジカルシンキングの項目、興味有り!幸福論も興味有り!
素晴らしい視点の数々、今年一年ありがとうございました~。来年もよろしくね。

BUSHIDOU さんのコメント...

しんりんさん、コメントありがとうございます!

しんりんさんの10冊のブログ、興味深かったです!特に「美しいコード」や「美しい数式」について興味を持ちました。

実は私は数学が一番苦手科目だったので、美しさがあるなんて気づくことすらできなかったのです。

「青が散る」のような原体験そっくりな小説があるというのもとても羨ましいです!

さて、哲学といえば、「森の生活」を読もうと思っています。

いつも面白い話をありがとうございます!

来年もどうぞよろしくお願いします(^^)