2012年6月6日水曜日

【書評】ちきりん著『世界を歩いて考えよう!』はロジカルシンキングな旅ガイド!

 
            (ちきりんさんの本は面白いので、全部持っています。)
(ちきりんさんおすすめの遺跡、トルコのエフェソスは、私も行ったことがありました。ここで生活していた人たちの声が聞こえてきそうなほど、生き生きとした遺跡でした。)

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
ちきりん
大和書房
売り上げランキング: 189

 

☆面白い旅vsつまらない旅

 
社会派なのにゆるさが人気のブログ、「Chikirinの日記」のちきりんさんが、世界約50カ国以上を旅して考えたことが本になると聞いて、発売日を心待ちにしていました。

私は、マニアックな旅が好きだった(いちおう過去形。)団塊ジュニア世代のワーキングマザーです。早速、昔の海外旅行を思い出しながらちきりんさんの『世界を旅して考えよう!』を読みふけりました。

そして、私は、ちきりんさんと比べて何も考えずに旅をしてきたことを激しく後悔することになりました。

思い返せば、もし私がちきりんさんだったら、チャンスを見逃さなかっただろうエピソードに、いくつも遭遇していたと思います
 
例えば、約7年前、私は、関西空港発ドバイ行きのエミレーツ航空の飛行機に、1人で乗っていました私の隣の席に座ったのは、小綺麗な身なりの中年の韓国人ビジネスマンでした。彼は、離陸後しばらくして、「君はどこに行くのか?」と話しかけてきました。

私は休暇を取って、マルタ島にある英語の語学学校に行く途中だったのですが、「なぜ英語を学ぶのか?」「あなたはどんなビジネスをしているのか?」「収入はいいのか?」等々質問攻めにされました。

質問自体に商人魂が見え隠れするその韓国人のおじさんは「ドバイはビジネスチャンスが一杯だ。韓国人商社マンの数も増えている。」と熱く語り始めたものの、ドバイにもビジネスにも疎かった私は、「ああ、そうなんですか。」と話を終わらせてしまいました。

いくら英語力が未熟とは言え、好奇心が赴くままに「5WHWhat,When,Where,Why,Who,How)を駆使して質問しまくっていれば、もっと面白い道中になったはずです。
 

☆ロジカルシンキングで旅行は数倍楽しめる


もし、その場にいたのが私ではなく、ちきりんさんだったら、そのビジネスマンに、「なぜあなたはドバイでビジネスをすることにしたのか?」「そのビジネスの市場はどこにあるのか?」「韓国人以外に特に増えている外国人はどこの国の人か?」「どれくらい儲かるのか?」など、あれこれ質問していたでしょう。

考えるヒントとなる市場調査をしたり、人・モノ・お金の動きを拾って、「ドバイの未来」について独自の仮説を立てていたはずです。

長距離飛行機の中で、暇で寝ているしかなかった私と、旅先で偶然出会った人から得た生の情報をロジカルに組み立てながら、ある国の実態や世界のモノや人やお金の流れの行く末を考えただろうちきりんさんでは、時間とアタマの使い方に格段の差があることをつきつけられます。

ちきりんさんから教えられたのは、「ロジカルシンキングできれば、旅行を今までの数倍楽しめるよ。」ということです。
 

『世界を歩いて考えよう!』を読むと、ちきりんさんの旅自体がとても特殊でオリジナルなように思えます。しかし、それは、ちきりんさんが、実際に旅先で見たものを通して、その国の過去や未来を考えたり、純粋に神秘に感動したり、あらゆる角度から物事の成り立ちを考え抜いて生み出した産物なのです。

考えの切り口は、お金、異国で働く人、人生観が変わる場所、共産主義国、ビーチリゾート、美術館、遺跡、南欧、アジア、と広く、キーワードだけ見ても興味を引かれますが、ちきりんさんの思考回路そのものが、面白い旅路となっています。
 
本書を読めば、旅先での「何?これ!?」という驚きは、そのまま放置するのは、あまりにももったいないことに思えます。

ちきりんさんのように、自分のアタマでゆるーく仮説を立ててみて、根拠となる証拠を集め、それを自分の腑に落ちるまで考え抜く。そんな“ロジカルシンキングを道づれにすることで、旅がますます面白くなるんだ!と興奮を覚える内容でした。



昨年、私は10年用パスポートを更新したばかりです。



ちきりんさんが本書に書かれているように、旅行は「誰と行くか」もとても大事。せっかくちきりんさんの思考の旅のガイドブックに出会えたのだから、面白い思考と面白い友達を伴って出国したくなりました。よって、“旅トモ募集中”です!!

※本エントリは、『世界を歩いて考えよう!』の書評コンテストに応募しています。

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