2012年7月6日金曜日

【講演:日経WOMANフォーラム2012】上野千鶴子先生が語る「カツマーとカヤマーの間で」

目黒雅叙園は豪華絢爛でした

71日に参加した日経WOMANフォーラム2012について私なりの感想を複数回にわたって書いていきます。
 

☆上野先生によるカツマーとカヤマーの社会学的解説


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上野先生の御著書は、最近は老後・介護がテーマのものが多く見受けられます
午前中だけでもこれだけ豪華な講師陣

今回の講演は、以前、精神科医の香山リカさん(カヤマー)と経済評論家・勝間和代(カツマー)さんが「勝間さん、努力で幸せになれますか」というタイトルの著書を出されたことが元となっていました。
   
勝間さん、努力で幸せになれますか
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まず、「カツマーとカヤマーの間で」というわかりやすい対立のタイトルに、働くアラサー、アラフォー女性なら、好奇心が刺激されたはずです。

実際に、自己責任が問われる時代において、カツマー(小泉政権に象徴される新自由主義に生きる女性)とカヤマー(競争に勝ち残れず、メンタルヘルスを損なった女性)が生まれました。
 

☆私が考えるカツマーvsカヤマー

 
私がこの本を読んだ時、あることに気が付きました。


カツマーとカヤマーは共依存の関係なのではないかと思ったのです。
 

例えば、心の病にかかって生活保護を受けている人は、努力して働いた人の税金により、生活が支えられています。もし努力する人がいなくなったら、生活保護受給者は生きていけません。逆に正社員のカツマーがいいお給料をもらえる理由は、沢山の非正規雇用の社員が低賃金を強いられているからです。

要するに、お互いがいなければ、どちらもサバイバルできない、ということになります。
 

☆制度によって女性の人生は運命づけられる?


上野先生は、社会学者ですので、カヤマーとカツマーと呼ばれる女性達が生まれた背景を社会制度の変遷とともにたどりました。
 
国の制度が、女性の生き方をある程度左右してしまうのは事実です。例えば、私は今年育児休暇をとりましたが、育児休暇制度が法律で制定されたのは、ここ最近のことだったんですね。制度がなければしぶしぶ退職していたはずです。経済的にも、キャリア的にも制限されてしまっていたのですね。
 
男女雇用機会均等法や派遣法なども、女性が労働市場でどのような位置づけになるかを、ある程度運命づけてしまっていると言えます。
 
私達は、そのような社会制度に左右されない生き方を模索しなければいけません。

一体、カツマーやカヤマーの道を選ぶ以外に、どうにすれば自分や家族の生活を維持できるのでしょうか。
 

☆サバイバルの方法とは?

 
私たちができるサバイバルの方法の1つとして、上野先生の提言は、
 

「夫婦共働きのダブルインカムだけでは十分ではない。●●があるとよい。」


というものでした。

 確かに、核家族化する前の二世代三世代同居時代は、インカムソースが沢山あったおかげで、十分に生活できたんですよね。しかし、夫婦と子どもだけの核家族の場合、複数の安定した収入源ってそうそう簡単には見つかりません。働ける時間に限りもあります。
 

特殊な例としてはTVなどで見かける、葉っぱビジネスをしているおじいちゃんやおばあちゃんは年金と合わせて4つの収入源があるし、子役で稼いでいる子は、立派なインカムソースです(その子どもが幸せかどうかは別として)。
   
サバイバルのためにインカムソースを1つ増やすなら、最初は欲張らず、1年で1万円くらいの気持ちで別の仕事をしてみるのもいいかもしれません。
 
共働きならどちらが倒れてもOK、ぐらいに考えていた私にとってはちょっとしたショックを受ける内容でした。


(※●●は、講演のキモですので、伏せておきます。ヒント十分ですので、自分で考えてみてください。)
 

そして、国がすべきこととして、「誰もが安心して弱者になれる社会」をつくることの重要性を説かれました。

私たちも必ず年をとり、弱者になる日が来ます。安心して弱者になれる社会ならば、それまでは毎日楽しく頑張って仕事をしようと思えますよね。

次回は、元TBS子アナ・現フリーアナウンサーでタレント小島慶子さん講演の感想を掲載する予定です。

※日経WOMANオンラインでも、当日の様子が記事になっていますので、気になる方は、是非チェックしてみて下さい↓
 
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20120701/128821/

※今月号の日経WOMANでも、収入源を増やすヒントが特集されています。
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