2012年11月23日金曜日

『採用基準』伊賀泰代著を読んで、自分基準で生きよう!

採用基準
採用基準
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伊賀 泰代
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 27

★一流の思考と人情が感じられる本

マッキンゼーの卒業生の方々が出される本は、どれも何かが突出していて、はずれがありません。大前研一さんは言うまでもなく、経済評論家の勝間和代さん、武器シリーズの瀧本哲史さん、『イシューからはじめよ』の安宅和人さんなど、プライドを賭けてバリューのあるものしかアウトプットしないという気迫すら感じます。

もし、仮に前述の著者の方々と会話できるとしたら、存在感に圧倒されたり、その思考の鋭敏さにたじろいで、対等に会話がなりたたないだろうと思います。

しかし、ご著書を読むだけなら、家でパジャマを着たままゴロゴロ読むこともできるし、著者の方達と妄想会話が出来ます(笑)。気楽に世界レベルの思考に触れて、夢のような時間をすごすことができるわけです。

さて、今回手に取ったマッキンゼー卒業生の方の本は、採用マネジャーを12年務められた、伊賀泰代さん著『採用基準』です。

読みながら著者の方に抱いた印象は「とても柔軟で、人情味のある方だなあ。」というものでした。文章構成はロジカルなのに、例え話や表現が心に触れる感じがしたからです。

伊賀さんの現在の仕事である、キャリア形成コンサルタントのサイト「MY CHOICE」のお写真を拝見しても、「隣の席に座っている、世話好きの先輩」という雰囲気で、おしゃべりをしながら一緒におせんべいを食べたくなるような温かみがあります。

「隣の席の先輩」的な雰囲気と世界トップレベルの採用・人事教育のプロフェッショナルというギャップにますます興味をかきたてられ、「マッキンゼーで長期的に成果を出し続けられる人は、庶民感覚を失っていない人なのかもしれない」と、勝手な想像をしながら、読み進めました。

★自分の人生を自分でコントロールするのに必要なもの

本書は、マッキンゼーに採用されるために必要な能力を具体的に解説していますが、誰もが自分基準で生きるために役立つ本だと思いました。

自分の人生を自分でコントロールしたり、自分の世界観を実現するには、リーダーシップが欠かせないことが、本書を読めば理解できます。

例えば、マッキンゼーでは、全員がリーダーシップを取っており、それにより高い成果が出せたり、卒業後のキャリア形成にも役立っているという具体的な話が出てきます。そこから、自分が所属している組織の業績不振や自分自身のキャリア形成の主体性のなさは、リーダーシップが欠如しているからだということに気づくでしょう。

そして、リーダーシップは、訓練を積めば誰でも身につけることができるスキルだと述べられています。

その訓練のプログラムを受けてみたい!と強く思いましたが、日常的にリーダーシップを発揮できる場がいくらでもあるということも、本書には詳しく描かれています。

私は、自分の子どもにも、早くからリーダーシップ体験や訓練の機会を与えたいと思いました。

海外のリーダーシッププログラムを元に、小学生向けのプログラムをつくることはできそうですし、とりわけマッキンゼーの訓練方法は効果がありそうです。

要点からは外れますが、本書を読んで私が「おお!」と思った言葉に、「思考意欲」、「思考体力」があります(文脈を知るには、本書を読んでみてください)。リーダーシップにも、「リーダーシップ意欲」、「リーダーシップ体力」が必要で、それらも訓練で伸ばす事ができそうです。

★伊賀さんへのリクエスト

本書を読み進めるにつれ、伊賀さんが総理大臣になってもらえたら、なんだかワクワクするし、社会は確実に変わるだろうという期待を持ちました。日本の政治家に最も欠けているのがリーダーシップと言われますが、日本人でリーダーシップの訓練を受けてきている人は伊賀さんを含むごく一握りだと思います。さらに、伊賀さん自身がブレーンであるだけでなく、各方面のブレーンとなる仲間に恵まれた、人望の厚い方だからです。

また、コンサルタントとしての経験から、経済の立て直しに関するアイデアも豊富だと思います。そして、グローバル社会を体感的に理解されています。まだまだ言い尽くせませんが、私達が身近に感じて、協働したくなるような存在は、他にないと思います。

今後の著作に期待することは、例えば、海外のリーダーシップ事例(政界、経済界等)を、成功例と失敗例を挙げて独自の視点で解説してほしいです。なぜなら、日本にはリーダーシップの文化がこれまでなかったため、特殊なカリスマ事例しかないということだからです。
「どんな人物でも、訓練次第でここまでリーダーシップがとれる!」いうような具体例がわかれば、自分にもできるんじゃないか、と刺激を受ける人も沢山いるのではないでしょうか。

またキャリアコンサルタントとしての情報発信については、大人向けだけでなく、小中学生向けのサイトも開設していただけたら、親としては最高に嬉しいです。子どもたちが自分の未来を考えるための本物の材料を与えたいからです。

★本書を読んで、自分ができるリーダーシップを考えよう

ささやかながら、本書を読んで私ができると思ったリーダーシップは、子どもに家の中でもリーダーシップ経験の機会を与えること、PTAや町内会の役職は積極的に引き受けること、主体的な勉強会を続けること、働き方を主体的に選び続けることです。自分のアイデアを社会に生かせたら幸せですし、子どもにも自分の手で人生をつかみ取って欲しいからです。

リーダーシップを取れば、困難も伴うでしょう。しかし、『採用基準』を読んで、主体的であるがゆえの苦しさにも意味があるのだ、という勇気をもらいました。

キャリアプランを決断できない学生、充実した人生を送りたいビジネスパーソン、子育てや学校教育で何を重視したらいいかを考えている人、リーダーシップを取ったものの浮いてしまったり叩かれて、壁にぶつかっている人、すべての政治家及び社会変革を志す人にとって、本書の内容は道を切り開くカギとなります。

そのカギを握れば、2013年からは情熱を持って人生を歩むことができると思います。

採用基準
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