2013年2月7日木曜日

【講演】『ワーク・シフト』著者リンダ・グラットン教授来日講演&『採用基準』著者伊賀泰代さんとの対談を聴いて来ました。


 
★未来の働き方を提案する2名のトップリーダーによる対談

 
『ワーク・シフト』グラットン先生と伊賀泰代さんの対談には具体的なヒントが沢山
 

ロンドンビジネススクール教授、リンダ・グラットン先生の来日記念講演、「未来の働き方はあなたがつくる」が六本木アカデミーヒルズで行われ、聴講してきました。
ヒルズに着いたら、この入口から入ってエレベーターで49階へ
 

降雪を懸念してはりきって出かけたら、会場1番乗りでした。報道関係者の方もおられ、本講演の社会的関心の高さが伺えました。
 
名古屋から東京まで出向いたのは、講演に続いて行われる伊賀泰代さんとの対談にも非常に魅力を感じたからです。

 
伊賀さんはマッキンゼー社で長年にわたり採用担当をされ、日本社会に必要な人材について、「リーダーシップが発揮できること」という明確な主張を持たれています。

 
私は、お二人の著書から

 

「今後幸せな働き方をしていくには何が必要か」

「子どもをどのように育てるべきか」

 

というテーマに具体的な答えを出す事ができたため、お二人の価値観からさらに影響を受けたいと思っていました。

そして、今回の対談を聴いて、「自分は今、何をしたらいいのか」をさらにブレイクダウンすることができました。

昨年末に読んで、多大な影響を受けた2冊
 

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
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★幸せに働きたければ実力を

 

まず、今回の講演と対談を聴いた後の私なりの結論は、

 

「幸せな働き方をしたければ、実力が必要」

 

ということです。

 

そして、「実力を身につけるには、チャレンジが不可欠」なのです。

 

ここでいう実力とは、後半に述べたいと思いますが、まず「楽をし続けたい」「現状に甘んじている」「会社や政府が自分を守ってくれると思う」という態度では、得られないものであることは確かでしょう。

 

グラットン教授が著作や講演で述べられている、シフトに関する3つの提言は、

  From shallow generalist to special master

 ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ

  From isolated competitor to innovative connector 

   孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ

 
  From voracious consumer to impassioned producer

   大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

というものです。

 

どのシフトを実現するにも、現状から一歩出てチャレンジしなければなりません


同時通訳の機械が配布されていたのですが、多くの方が英語のまま聴講されていました。ハイレベルなビジネスマン集団の中、自分だけ使うのも気まずく、ところどころ聞きとれませんでしたが、必死で聴きとりました。
 

グラットン教授は、著書の中でも未来を形作る5つの要因を挙げています。例えば、テクノロジーの進化、グローバル化、人口構成の変化と長寿化などです。

 

これらの要因が、現在よりさらに出現していることを前提としてHow to prepareを考えておく必要があるのです。

 

今回の対談では、伊賀さんが多角的な質問を展開されました。

 

例えば、

 

・日本は移民を受け入れるべきか、

・イノベーションが新興国から起きるなら、インドや中国に行った方がよいのか

・国の規制をゆるめる(たとえば、解雇をしやすくするなど)とどういう影響があるか

・世界の優秀な人材が住みたくなる魅力ある都市をつくるには

・東京とロンドンのユニークさについて

 

など、非常に具体的で視野が広く、国際的な研究者であるグラットン先生の考え方を存分に引き出されました。

 

私が最も衝撃を受けたのは、伊賀さんの問いかけ「今後は、先進国vs後進国という格差ではなく、個人の才能による格差が広がると思いますか」に対して、グラットン教授は「そう思う。」と答えられたことです。

「才能」は誰しも持っていると信じたいところですが、持っていたとしても発掘できなければ無いに等しいです。

前半で私が述べた「実力」とは、才能が訓練により開花した状態をイメージしています。

 

私達は、自分が好きなこと(才能があること)を極めて、「実力」にまで高める必要があるのではないでしょうか。多くの人が「それに対してお金を払いたい」と思ってくれるレベルまで。

★自分はどうすべきか具体化させてみよう

私には現在1歳の子がいるので、自分のこと以上に、将来子どもが幸せな働き方を選べるように環境を整えたいと考えました。

 

以下、私が具体的に取りたい行動です。

 

 ① 10代をどのような環境ですごすかを主体的に選び取る

→子どもには、世界の様々な地域の暮らしや文化を自分の目で見てほしい。

 
 ②  子どもが持って生まれた興味才能の早期発見

  →家系的に運動神経は望めない中でスポーツ選手に憧れてまい進するよりも(笑)、新しい何かを生み出す力を引き出したい。欲しいものがあったら買うのではなく、どうやったら作れるかを考えさせるなど。

 ③ 英語はできることが大前提

  →小学生のうちに、自分の考えを論理的に英語で話せるようにしておきたい。

  

 ④テクノロジーを使い、学びの質や量を増やす

  →elearningは、スカイプ英会話を始め、iTuneUなどを積極的に活用する。

⑤多様性のある社会で生き抜くメンタルタフネスを身につける

 →多国籍の友人を作れる環境を提供したい。

 
  ⑥健康を維持できる場所で生活する

  →通勤、通学に時間をかけない。大気が綺麗なところを選ぶ。

 

 ⑦人とコラボレーションしてイノベーションを起こす力を身につける

 

 ⑧自分にとって何が幸せかを明確にして、自分の生き方を勇気を持って決める(自分に対するリーダーシップ)

 ⑨企業や政府が自分の生活を守ってくれると思わないこと

  →年金や退職金は出ないと思っておくくらいの方がいい。起業も視野に入れる。

⑩雇用主とは常に対等でいられるだけの実力を身につける
これは難題です。ただ、賃上げ交渉ができたり、自分がしたい仕事を積極的に申し出るという意味の対等なら、近づけるのではないでしょうか。

 


仕事においても、学びにおいても、興味がある分野でハードルが高いチャレンジをし続けることが幸せな働き方を実現するカギとなるような気がしています。

 

 
それにしても、今回の対談はモデレーターの伊賀さんが、400人1人ひとりとグラットン先生を繋ぐような雰囲気作りに多大な貢献をされていました。

我々聴衆の関心をうまくつかまれていて、フレンドリーかつ当意即妙にグラットン先生に疑問を投げかけられるなど、教授の来日を最大限に生かされていました。

 

今後、PRESIDENT誌やWeb上で本講演や対談の様子がレポートされると思います。
 
グラットン教授の来日をきっかけとし、幸せに働くためのヒントを多くの日本人が得て、日本がさらに魅力的な国になったらいいなと思います。

協賛のサイボウズさんからのお土産。「チームワークは鍋から」ということで鍋敷。協力してイノベーションを起こすためのツール!気が利いています。
 
 

 

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