2013年11月25日月曜日

『爆速経営』を読んで、新時代のリーダシップを知る

爆速経営―新生ヤフーの500日


☆ヤフーを生まれ変わらせたのは何なのか?

 

「スピード経営」なんて言う言葉を使うのが恥ずかしくなるほどの時代になってしまいました。

 

じゃあ、超速経営?それもありきたりに聞こえてしまうほど。

 

「爆速」という、全く新しい速さを実現している会社、ヤフーの物語を読みました。

大企業となり保守化してしまっていたIT企業が、何を使って組織を変化させたのか。

まず、「言葉」だというのがその答えです。

 

小規模の会社の場合、社員は、リーダーの発言を日常的によく聞いています。ちょっとした言葉の端々からこぼれる価値観、考え方から、何をすべきで会社をどうしたいのかまでダイレクトに伝わります。リーダーの言葉に共感すれば、社員のモチベーションは上がるし、失望すれば仕事に対する情熱も消えてしまいます。

 

大企業のトップの場合は、社員全員と話をすることは不可能であり、メッセージを浸透させるには、工夫が必要です。また、それ以前に、何のためのメッセージなのかが考え抜かれていなくてはなりません。

 

「爆速」

 

という言葉をこだわって使った宮坂新社長により、ヤフーの組織的改革は成功しました。

誰にとっても、わかりやすく、具体的にイメージできる言葉です。

リーダーの第一の役目は、「社員全員にとって今自分は何をすればいいのかが良く分かるメッセージ」を端的に表す、ことだということがわかります。

 

「爆速」を実現するには、時代を先読みする感度を極限まで高めなければなりません。

そのための人材登用の的確さも本書に描かれています。

 

☆会議より会話

 

また、組織は人で成り立っているということは、誰しもわかっていることですが、人材登用や採用に成功し、多くの社員のモチベーションを高く保ち続けている会社は意外と少ないものです。

 

本書では、ヤフーが、会議よりも社員同士が会話をすることに重点がおいていることにも触れています。イノベーションを起こすには、インプットの量が多くて色々なことを知っているもの同士が、「会話」をすることで新しい物事のつながり(新結合)を発見することが重要だとリーダーが考えているからです。

 

古い体質の日本型企業に勤めている多くの人達にとって、本書に書かれるノンフィクションのストーリーの数々は夢のような話に聞こえるでしょう。

しかし、自分がリーダーになったら、少しでも真似してみたいと思うアイデアがたくさん見つかるはずです。

 

それを実行に移せないとしたら、何が原因でしょう。

 

会社内での保身を考えているから、あるいは自分に自信がないからではないでしょうか。

 

宮坂社長が社内の講演などでよくつかわれる言葉があります。

 

『脱皮できない蛇は死ぬ』

 

私は、最近この言葉を身にしみて感じています。

 

古いものにしがみついていると、人も組織も弱体化します。

 

新しい時代のリーダーシップの具体例が知りたいと思われる方には、是非おすすめしたい本です。

 

※本書は、レビュープラス様より献本いただきました。

 

 

 

 

爆速経営―新生ヤフーの500日

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