2014年9月1日月曜日

あいちワークショップギャザリングに行ってきました!

子どものための約20のワークショップが集う、「あいちワークショップギャザリング」に行って来ました。

美術教育の研究者であり、大学で教鞭をとられている堀さん(本イベントでは、ご本人も素晴らしいワークショップを運営されています。)から情報をいただき、体験を通して感動的な1日を過ごすことができました。

ひとは、好きなことに夢中で取り組んでいるなかで、生きる知恵を得ることができます。しかし、自分一人だけでワクワクの場を追求するには、限界があります。

とりわけ普段知らない世界(コンピュータ、アート、サイエンスなど)や社会とどう関わっていくかについては、他者からの影響を受けながら、アイデアを出し合う場が欠かせません。

★体験を通して、感じて、考えて、アウトプットしていく


「あいちワークショップギャザリング」では、多様な切り口かつ素材を使ったワークショップが集まり、大盛況でした。
スクラッチというプログラム言語のアプリでラジコンカーが動く!どんな風に動くかは動かしてからのお楽しみ!



人の暮らしに欠かせない布という素材を多角的に見つめ直したり、絵本の世界の主人公になってイマジネーションを広げたり、プログラミングでこんなことが出来るんだ!という驚きを得たり。
こども達だけでなく、大人も初めての体験に夢中になっていました。
絵本「からすのぱんやさん」になりきって、ねんどでパン作り
会場の中に色々な仕掛けが!

まず最初に驚いたのが、エントランス部分のディスプレイ。会場に入ってすぐに目の前に数々のワークショップが目に飛び込んでくるなんて最高です。これも1つのワクワクのしかけのように感じました。
古着ひとつひとつにまつわる、ストーリーのカードが。


「古着をさいて糸にしよう」のワークショップを創られた堀さんは、様々なストーリーを持つ古着を、木の枝などを使ってセレクトショップ風に展示されていました。思わず足を止めて、一枚一枚すべてのストーリーを読みたくなるほどです。

ワークショップでは、最初に身近な衣類を、どういう経緯で手に入れ、手放したのか。ものと自分との関わりを内省するきっかけを与えてもらいました。そして古着をはさみで細い糸にしていく作業の中で、また新しい形で生まれ変わる可能性を知ることになるのです。

ディスプレイの傍らには、裂いた糸で出来た織物が展示してあり、リサイクルの知恵や、「一度不要になったもの」の開花を伝えていました。

校庭で計ってみよう!長い糸ができたー!
こども達が楽しく参加できるよう、校庭に出て、出来た糸の長さを競い合う内容を取り入れたりと、ディスプレイにも構成にも細部にわたる工夫がされていました。

この用紙を使ってデザインした電車が走るなんて、ワクワク!!

また、自分でデザインした電車が3Dゲームの中で走るワークショップは、男の子達に大盛況。

コンピュータを使えば、自分が描いたものが立体的になり、それで遊んだり、他の人に見てもらったりできて、それがものすごく嬉しいという感覚が伝わってきました。

「売っているゲームで遊ぶだけ」だった世界から「自分でデザインできるんだ、ボクもつくりたい!!」という心を生み出す、素敵なワークショップでした。

なにより運営されていた先生が「お子さん、すごくいい顔をされてますよ」とおっしゃりつつも、ご本人も最高に楽しそう。

こども達に確実に変化が起こっていく様子に感動されていたのかも知れません。

★優れた創作を生むしかけ

能動的に絵と遊ぶ数々の方法を体験

絵を鑑賞するワークショップでは、こども達が名画にタイトルを付けたり、音楽を聴いてどの絵にぴったり合うか表現したり、アウトプット重視だったのが面白く、答えのない世界こそリアルだな、と感銘を受けました。

各ワークショップでお手伝いされていた学生さん達のサポートも、おもてなし力抜群でした。様々なこども達を考慮するのは、教育現場を経験していないと難しいものだと思いますが、確実に何かを吸収されていたと思います。
カラフルでワクワク感があるデザインのパンフレットも素敵

このほかにも、スクラッチでラジコンを動かしたり、世界で一つだけのお人形を創ったり、和紙、センサー、ラズベリーパイ、スクラッチ、レゴブロックなど、素材も切り口も様々。
パソコンで描いた絵が、不思議な動きをしている!!なぜかな?

オンラインで外国とつながる「ワールド・メイカーズ・プロジェクト」も行われ、地球上の人たちとの交流からアイデアが生まれる場も提供されていました。

★「プレイフル」なラーニングがもっと広がりますように!


また、本イベントには、以前このブログでもおすすめの本として紹介させて頂いた、『プレイフル・シンキング』著者の上田信行さんの「ワークショップについて語り合う」セッションもありました。

勉強会や私塾を運営されている方は、ぜひ、上田さんの学びについての考え方に触れてみて欲しいと思います。私は、『プレイフル・ラーニング』を早速購入しました。
プレイフル・ラーニング


本イベントに参加して思ったのは、日本は、ワークショップ大国をめざすのもいいのではないか、ということ。

いつも街のどこかでワークショップが行われ、通勤前に参加できたり、老後もワークショップを通して地域活性化に貢献するなど、日常生活に当たり前のように学びの場が浸透したらいいなと思うのです。

オリンピックや公営カジノを開いて経済を回そうという構想だけでなく、そこで得た経済的豊かさを、「人間の可能性を最大限に引き出す学びの場」に投資していくことで、もっと面白く活性化した国になるのではないでしょうか。


7 件のコメント:

宮下十有 さんのコメント...

椙山女学園大学の宮下十有です。
今回は本当にすてきな記事をありがとうございました。堀さんよりの紹介とは。今回は堀さんには全面的にご協力いただいて、こうしてつなげていただいて、参加いただいて、感謝感謝です。
会場を目一杯楽しんでいただけたようで、本当にうれしいです。子どもたちの姿、ご自身の感想により「だれかにとっての感動が提供できる場になったというコメントがなんてうれしいんことだろう」「ああ、つたわるってこういうことか。」と、いろいろな疲れもすっかり吹っ飛びました。
わくわくといっていただいたポスターも学生のデザインアイディアを採用したものです。いただいたコメントがきっと彼女の励みになると思います。学生スタッフへのコメントも感涙です。ありがとうございます。
当日出展された元木さん(絵あそびの主催の方です)よりリンクがあり、こちらでもリンクさせていただきました。ご報告いたします。ありがとうございました。
愛知ワークショップギャザリング
https://www.facebook.com/groups/1517368255149500/?fref=nf

sachikoHORI さんのコメント...

名古屋女子大学の堀です。
感涙です。ギャザリングの雰囲気や魅力を最大限に書いて頂き、再びあの場に立っているような感覚になりました。
ワークショップ大国、なんと素晴らしいアイディア!
人的資源を最大限に引き出し、それらをつなぎ、心豊かな国を次世代へと引き継ぐこと。
そこに私たちの研究が生かされればなんと幸せでしょう。地道な一歩ですが続けていきたいと思います。
椙山の亀井先生、宮下先生、そして学生たち、他の出展者、そして来場されたすべての方々にお礼申し上げます。

ICT情報工房:塚本 さんのコメント...

元木さん
本当にすてきなblogありがとうございます
感性がすてきですね。
ワークショップがそのまま
blogにはりついた躍動感満載の記事ですね

元木さんの感性の高さを感じます。

楽しかったあいちワークショップギャザリング。。。またやりたいなあとおもいますが
会場になるところのご配慮を考えると簡単にやりたいといえないですね。本当に会場となられた椙山のみなさんに心から感謝いたします。元木さん このブログできっと椙山のみなさんの疲れもふっとぶよ きっとね

ICT情報工房 さんのコメント...

BUSHIDOさん すみません
元木さんからのシェアだったので間違えて元木さんのサイトかとおもいました
お許しください。

BUSHIDO三のサイトだったのですね。
大変失礼いたしました
とても素晴らしいご紹介で感激しました
ありがとうございます

BUSHIDOU さんのコメント...

椙山女学園大学
宮下十有先生

コメントをいただき、大変感激しております。
名古屋でこのようなワークショップのイベントを企画、運営して下さったことに、心より感謝しております。

こども達の心に強い好奇心を生んだだけでなく、大人達にとってもオープンラボ的な要素があり、学びの世界の最先端を垣間見ることができたこと、社会的価値の大きさを感じました。

保育園の先生方に、当日の写真をお見せしたところ、とても興味を持っていただきました。
息子も、「先生もぐらと卵の殻の乗り物に乗りたかったの?」と、当日の体験をもとに想像力やコミュニケーションを広げています。

こども達の未来を変える体験を生み出す先生方や、学生の皆さんの活動、もっと多くの人に知っていただきたいと強く思いました。
少しでもお役に立つことができていれば幸いです。

BUSHIDOU さんのコメント...

名古屋女子大学
堀先生

さっちゃん、コメントをいただき、とても嬉しいです。
私も、ずっと楽しかった余韻に浸っています。
さっちゃんはじめ先生方が、研究を社会につなげて確実に社会を変えていることにも、強い感銘を受けました。

ワークショップで布とじっくり向き合っていたら、テキスタイルに関する興味がとても強くなりました。
さっちゃんから染めや織物の技法を学んでみたいと思ったし、色々なものを見る目が変わりそうです。
改めて、ありがとうございました。
今後の活動も楽しみにしています!

BUSHIDOU さんのコメント...

ICT情報工房
塚本さま

コメントをいただき、大変嬉しいです。

私の子はまだ2歳ですが、プログラミングの導入には大変興味を持っておりました。
そして、こちらのイベントでスクラッチというアプリケーションがあることを始めて知りました。

「スクラッチであそぼ!」のブースは待ち時間があるほど人気でしたので、参加できなかったのですが、もう少し大きくなったら、触れさせてあげたいです。

今から楽しみです!